発行日: | 2025年9月3日 |
発行担当: | JFVA機関誌編集部 |
発行責任者: | 日本フロアバレーボール連盟 |
木村康洋 |
◆◆◆INDEX◆◆◆
◎後半に向けて
◎2025年度連盟総会報告
◎第12回JFVAクラブ日本一決定戦結果
◎次なる戦い始まる!
◎お知らせ
◎編集後記
日本フロアバレーボール連盟会長 木村康洋
全国的に早くから猛暑が続いていますが、皆さんお元気でお過ごしですか?
クラブ日本一決定戦を終えて早くも2か月がたちました。学生の全国大会も終了しました。
日本一決定戦では初出場や2回目の出場、久々の出場チームがありました。成績も、第2部ではゴールデンシャッチーが連覇を阻止しての優勝、第1部では初出場のZelkovaが3位入賞など、変化のある大会でした。
学生大会でも筑波大学附属視覚特別支援学校が連覇を阻止しての優勝や、三重県立盲学校の3位入賞と、変化がありました。
年度後半に向けて、各ブロック大会の盛り上がりを期待しています。
連盟としては、来年の日本一決定戦の会場を冷房のあるところでできないかあたっており、1か所申し込みをし、抽選待ちになっています。
2月15日には審判認定会・講習会を行う予定です。
地方大会におきましても、審判や運営にあたりまして皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
2025年5月17日(土)から6月10日(火)にかけて、連盟総会が、例年どおり日本フロアバレーボール連盟ホームページ内会議室(WEB掲示板)にて行われました。
5月13日(火)から各チームの参加表明の書き込みを受け付け、昨年度(2024年度)登録35チーム中、最終的に24チームの参加表明をいただきました。
第1号議案、2024年度事業報告、並びに決算報告においては、質問は特に無く、承認受付時点の参加23チームの満場一致で承認されました。
第2号議案、2025年度事業計画、並びに予算案においては、質問は特に無く、承認受付時点の参加24チームの満場一致で承認されました。
第3号議案、連盟に対する質問・意見の受付においては、下記の様に2つの意見が寄せられ、会長が回答いたしました。
○意見1:
連盟として、今後、全国障害者スポーツ大会の正式種目の登録を目指す活動を積極的に行うか、今まで通り行わないのか、登録各チームに意見を聞いて決めてほしい。
地方において、徐々にフロアバレーのチーム数が減っている様に思う。また、地方のチームは試合をする機会が大変少ない現状である。
フロアバレーボールは国体競技に比べて認知度が低く、県からの援助が全く無い。盲学校でフロアバレーボールが全国競技に採用されているこの機会に、ぜひ国体競技の道筋を探って欲しい。
○会長からの回答:
本件については、後日理事会で話し合いたい。ただ、連盟として日本一決定戦と全国障碍者スポーツ大会の両方を動かしていくのは、人材とかなりのエネルギーが必要になる。
チーム数の減少については確かに消滅したチームもあるが、新たに立ち上がっているところもある。盲学校の全国大会参加者などを各地域でつなげて欲しい。
連盟として、日本一決定戦以外にミニ大会や交流戦のようなものを応援できないかを考えていかなければならないと思う。
○意見2:
フロアバレーボールは、視覚障害があるなしに関わらず楽しめるスポーツとして存在しているので、パラリンピックや障害スポーツ大会に当てはめていくのはもったいない。
フロアバレーボールを取り巻く状況は良くないと思っている。審判が足りないこと、盲学校生徒数の減少等がある。
フロアバレーボールのスポーツ的意義とインクルーシブの考え方から、今後何十年も見据えてオリンピック種目を目指していくくらいの活動をしていくのが良いのではないかと考える。
そのためにも、例えば日本バレーボール協会に応援をもらうとか、企業に支援してもらいながら啓発活動をするなどで、競技人口を増やして社会的な認知を増やしていく必要があると思う。
○会長からの回答:
オリンピックとパラリンピック、国体と障碍者国体は1つの大会として行われ、その中にフロアバレーボールのような障碍者と健常者が一緒にできる競技もあると良いと思う。連盟は当初より、両者が共にできるスポーツとして進んできた。
連盟の力不足で知名度が上がっていないことは事実である。
今までに企業からの協力は数件あったが、用途が限定されたり、単年度の協力しか得られなかったりという状況だった。
バレーボール協会へは神奈川県大会において何年間か後援名義をお願いしていたが、今は途切れている。
各方面への働きかけは必要で、やりたいとは思うのだが、現状では人手が足りず、事務処理や動ける人が必要である。
また、助成金を受けるためには、連盟の法人化や登録チームからの会費値上げの必要が生じるかもしれない。
今はできることを1つずつやっていきたいと思うので、皆様のご理解とご協力をお願いしたい。
■第12回JFVAクラブ日本一決定戦
日 :2025年6月21日(土)・22日(日)
会場:神奈川県ライトセンター、他2会場
参加:第1部(一般の部)8チーム、第2部(女性と50歳以上男性の部)4チーム。
試合制限時間:予選は80分、順位戦は90分。
▽予選Aプール(総当たり戦)
OSG(大阪府) 2-0 Zelkova(神奈川県) (21-11, 21-19)
キングシャッチー(愛知県) 2-0 函館FVC(北海道) (22-20, 21-15)
OSG 2-0 函館FVC (21-10, 21-13)
Zelkova 2-0 キングシャッチー (21-18, 21-9)
OSG 2-0 キングシャッチー (21-15, 21-8)
Zelkova 2-0 函館FVC (21-10, 21-10)
○Aプール順位
1位 OSG 3勝0敗
2位 Zelkova 2勝1敗
3位 キングシャッチー 1勝2敗
4位 函館FVC 0勝3敗
※1位は決勝戦へ、2位は3位決定戦へ。
▽予選Bプール(総当たり戦)
ライトセンター球技クラブ(神奈川県) 2-0 シトラス広島(広島県) (21-8, 21-7)
ラビッツ(京都府) 2-0 Eight Beat(東京都) (23-21, 19-16)
ラビッツ 2-0(没収試合) シトラス広島 (21-18, 21-15)
↑第2セット途中、19対15の時点でシトラス広島の選手が負傷し、人数不足により試合続行が不可能になったため、その時点で没収試合となった。
ライトセンター球技クラブ 2-0 Eight Beat (21-13, 21-12)
Eight Beat 2-0(不戦勝) シトラス広島
ライトセンター球技クラブ 2-0 ラビッツ (21-10, 21-8)
○Bプール順位
1位 ライトセンター球技クラブ 3勝0敗
2位 ラビッツ 2勝1敗
3位 Eight Beat 1勝2敗
4位 シトラス広島 0勝3敗
※1位は決勝戦へ、2位は3位決定戦へ。
▽3位決定戦
Zelkova 2-1 ラビッツ (15-21, 21-18, 7-1)
▽決勝戦
ライトセンター球技クラブ 2-0 OSG (21-19, 21-11)
○最終順位(入賞チーム)
優 勝:ライトセンター球技クラブ
(2大会連続9回目の優勝)
準優勝:OSG
第3位:Zelkova
●チームからのコメント
・優勝 ライトセンター球技クラブ
今回、連覇できてとても満足しています。見ている人も楽しみにしている人の多い決勝になれてよかったと思います。もう来年はないかもしれません。
また、今回ユニフォームを新しくしました。変えて初の試合で優勝とは、縁起のいいユニフォームとなりました。ぎりぎりではありましたが、ユニフォームを間に合わせてくれたスポーツ洋品店のお姉さん、ありがとう!
・第3位 Zelkova
Zelkovaにとって初めての挑戦は、皆様の熱い応援と多大なるご支援のおかげで、堂々たる3位入賞という結果を収めることができました。本当にありがとうございました!
もちろん、目指すは「日本一」ただ1つ。しかし、今大会で対戦したどのチームも想像を絶する強敵ばかりで、一筋縄ではいかない試合の連続でした。その中で掴み取った3位という結果は、私たちZelkovaにとって大きな一歩であると同時に、次なる目標への明確な道標となりました。
これからも私たちZelkovaはチームの垣根を越え、フロアバレーボールをさらに盛り上げていきたいと考えています。この素晴らしいスポーツをより多くの方に知ってもらい、共に広げていきましょう!
そして、次こそは──。Zelkovaが、必ず日本一の座を掴み取ります。その覚悟をもって、これからも精進してまいりますので、ご期待ください!
▽予選(総当たり戦)
悟空倶楽部(神奈川県) 2-0(没収試合) ラッセ青森(青森県) (15-5, 15-0)
↑第2セット開始直前、ラッセ青森が提出したラインナップシートに不正記載が見つかり、試合続行が不可能になったため、その時点で没収試合となった。
ゴールデンシャッチー(愛知県) 2-0 湘南クーカーズ(神奈川県) (15-13, 15-8)
ゴールデンシャッチー 2-0 ラッセ青森 (15-6, 15-6)
悟空倶楽部 2-0 湘南クーカーズ (15-11, 15-7)
湘南クーカーズ 1-1 ラッセ青森 (15-10, 11-14)
↑総得失点差で湘南クーカーズの勝利。
ゴールデンシャッチー 2-0 悟空倶楽部 (15-5, 17-16)
○予選順位
1位 ゴールデンシャッチー 3勝0敗
2位 悟空倶楽部 2勝1敗
3位 湘南クーカーズ 1勝2敗
4位 ラッセ青森 0勝3敗
※1位と2位は決勝戦へ。
▽決勝戦
ゴールデンシャッチー 2-0 悟空倶楽部 (15-10, 15-7)
○最終順位(入賞チーム)
優 勝:ゴールデンシャッチー
(7大会ぶり2回目の優勝)
準優勝:悟空倶楽部
●チームからのコメント
・優勝 ゴールデンシャッチー
私たちは発足以来、女性メンバー主体で頑張っています。第2部も男性選手が増え、なかなか勝てない大会が続きましたが、久しぶりに優勝できました。
今回は特に前衛選手の負傷欠場が続き、ぎりぎりの人数での参加となりましたが、今大会女性選手最高齢であろう選手が、暑い中2日間4試合、前衛で本当に頑張ってくれました。男性メンバーの多いチームに負けないように今後も頑張ります。
この場をお借りして運営の皆様にも感謝を申し上げます。ありがとうございました。
来年の日本一決定戦の出場チームを決める、今年度の各地の大会の情報をお知らせします。
■第14回北日本フロアバレーボール大会
日 :2025年11月8日(土)・9日(日)
会場:仙台市新田東総合運動場(元気フィールド仙台)、宮城野体育館、障害者アリーナ
出場予定:北海道・東北に所在する5チーム。
■2025年度日本一決定戦東京予選会
日 :2025年11月23日(日)
会場:茨城県立盲学校(茨城県水戸市)
備考:出場募集中。所属ブロック不問。
申し込み問い合わせ先:担当、山田
taro.3point@gmail.com
■第43回神奈川県大会
日 :2025年12月7日(日)・21日(日)
会場:神奈川県ライトセンター、他(神奈川県横浜市旭区)
出場予定:関東地方に所在する11チーム。
備考:後衛には必ず1人、弱視選手か女性選手を起用すること。
■第13回JFVA中部ブロック大会(第1部)
日 :2025年10月26日(日)
会場:名古屋市障害者スポーツセンター
出場予定:中部地方に所在する4チーム。
■近畿ブロック大会(第1部)
日 :2025年11月16日(日)
会場:兵庫県立視覚特別支援学校(兵庫県神戸市垂水区)
■第43回岡山市障害者親善スポーツ大会(岡山市長杯)フロアバレーボールの部
日 :2026年2月8日(日)
会場:岡山市障碍者体育センター
■第24回神奈川県レディース&シニア大会
日 :2025年10月12日(日)・19日(日)
会場:横浜市立盲特別支援学校(神奈川県横浜市神奈川区)
出場予定:関東地方に所在する5チーム。
備考:女性と50歳以上の男性が参加可能。
■第13回JFVA中部ブロック大会(第2部)
日 :2025年10月26日(日)
会場:名古屋市障害者スポーツセンター
出場予定:中部地方に所在する3チーム。
■近畿ブロック大会(第2部)
出場チームが集まれば、2026年2月に開催予定。
http://www.jfva.org/index.html
ルール集やボールの注文、各種用紙のダウンロード、メーリングリスト登録や種々のお問い合わせ窓口など、さまざまなコンテンツを用意しております。どうぞご活用ください!
http://www.youtube.com/@jfva5472
日本一決定戦をはじめ、過去の試合動画を見ることができます。
*会費、並びに日本一決定戦参加費納入に関するお問い合わせはこちら!
kaikei22@jfva.org
*選手名簿提出に関するお問い合わせはこちら!
touroku22@jfva.org
*その他、全般的なご質問はこちら!
jimukyoku01@jfva.org
事務局、田中です。冒頭で会長が述べられていましたが、社会人でも学生でも、今年の全国大会では変化がありました。フロアバレーボールの一愛好者としては、こういう変化を追うことは楽しいものです。
秋になって涼しくなれば、フロアバレーボールは地方大会のシーズンです。さらなる変化が見られるのか、実に楽しみです。
加えて、早く涼しくなって欲しいです。残暑が強烈で、個人的に正直ばて気味なのです。皆様もご自愛ください。